各受賞プロジェクトのご紹介

社団法人 日本マーケティング協会は、優れたマーケティング活動を表彰する『第1回 日本マーケティング大賞 表彰式』を6月2日(火)15:45~16:25、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)にて開催しました。大賞を受賞した株式会社ファーストリテイリングの柳井 正氏(代表取締役会長兼社長)をはじめ、奨励賞4件、地域賞3件を贈呈しました。

顕著なマーケティング活動を行った企業・団体・組織の活動・プロジェクトを顕彰する「第 1 回日本マーケティング大賞」へ会員社の皆様による自薦・他薦合わせて 146件の多数のご推薦をいただきました。

 

日本マーケティング大賞

ユニクロ「ヒートテック」の開発・販売』 株式会社ファーストリテイリング

受賞理由

製品戦略、価格戦略、コミュニケーション戦略、グローバル戦略などの各分野で高い評価を受け、大賞にふさわしい評価を獲得

素材メーカーとの共同開発による新素材を活かして新カテゴリーを創造した製品戦略、リーズナブルな価格戦略、アイデアにあふれた広告・コミュニケーション戦略、日本の品質の高いものづくりを海外に広めたグローバル戦略など、総合的に高い評価を受けました。
東レとの「戦略的パートナーシュップ」による一貫した商品開発体制という新しいビジネスモデルを構築したこと、新しい市場と生活者を魅了する新しい価値を創造したこと、グローバルレベルでのクリエイティブな試みなど、失敗を恐れずに前進する同社のスピードと時代を先取りした戦略はマーケティング大賞としてふさわしいとの声が寄せられました。
「ヒートテック」は、身体が発する水蒸気を吸収して、素材そのものが発熱と保温を行う高性能なアンダーウェア(肌着)で、2008年冬に爆発的なヒットになりました。

 

大賞受賞スピーチを行う
株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長
柳井正氏

日本マーケティング大賞 奨励賞

『葉っぱ(つまもの)ビジネスの創造』 株式会社いろどり

受賞理由

高齢者雇用や共同体振興などのソーシャル・マーケティングの実践

株式会社いろどりは、徳島県中山間地域に位置する人口2,200人の半数が高齢者で過疎の町、上勝町で、高齢者福祉事業の立ち上げに成功しました。葉っぱを「つまもの」として新しい価値へ創造ことで、高齢者の雇用を促進させ、結果として活力のある「地域」の再創造と社会保障費の削減を両立させるなどソーシャル・マーケティングとしての実績が高く評価されました。特に、パソコンによる商品管理・流通の仕組みを高齢者が使いこなせるように指導するなどシニア社会の活性化策はユニークな試みで、新しいビジネスモデルであるという声もありました。

 

賞状を受けとる
株式会社いろどり 石山幸治氏

 
『IA事業部によるB to Bブランディング』 横河電機株式会社

受賞理由

「プラント市場」におけるビジネス・トゥー・ビジネスのブランド構築に成功

海外の大手企業がひしめくプロフェッショナルをターゲットとした「プラント市場」において、海外市場では「Vigilant Plant」ブランドを前面に掲げてチャレンジャー企業として成功する一方、国内市場では外資系企業の参入を限定的に留めるなど、「ビジネス向け市場におけるブランド構築」という新しい分野で大きな成果を上げたことが高く評価されました。 横河電機株式会社のIA(Industrial Automation:生産制御)事業は、制御機器・システム・計測機器などの製造・販売を行う同社の基幹事業で、2002年から2007年までの6年間で売上げを2.3倍に急増させるなど海外市場を中心に確たる地位を築き始めています。

 

賞状を受けとる
横河電機株式会社 取締役専務執行役員 三奈木輝良氏

 

『楽しみを売るマーケティング』 ハーレーダビッドソン ジャパン株式会社

受賞理由

ロングセラー商品の顧客との関係づくりとブランド管理

マーケティングの原点である「顧客との絆づくり」を徹底して実践し、ユニークなマーケティング活動が継続的な業績拡大に結びついている好例として高い評価を受けました。
近年、縮小しているバイク市場において価格や性能競争に陥ることなく『ハーレーダビッドソンのある生活は人生を豊かにする』ことを打ち出した独自のライフスタイル マーケティング戦略が成功しています。
ハーレーダビッドソンジャパン株式会社は、米国産大型バイク ハーレーダビッドソンを輸入販売する目的で1989年に設立され、19年連続で増収増益を続けています。

 

登壇する
ハーレーダビッドソン ジャパン株式会社
最高顧問 奥井俊史氏

 

『広辞苑第6版の販売プロモーション』 株式会社岩波書店

受賞理由

コンテンツ分野におけるマーケティングの実践

2008年1月に10年ぶりに改訂をおこなった『広辞苑』は、全項目を徹底的に再検討するなど進化・充実させたのに加えて、デジタル全盛時代にあえて「紙の辞書であること」の有用性をニュース性のある情報提供とともに「教育文脈」から訴求し、同時にさまざまなクリエイティブ、プロモーション施策と連動させたコミュニケーション戦略を展開させて大きな成果を上げました。
多彩なメディアを駆使したマーケティング手法によってその存在を浮き上がらせることに成功したという声や、商品を日本の文化の中に位置づけるという大きな視点で成果をあげた事例であるという声が寄せられました。

 

クリスタルカップを受けとる
株式会社岩波書店 代表取締役社長 山口昭男氏

 

日本マーケティング大賞 地域賞

『人工衛星「まいど1号」プロジェクト』 東大阪宇宙開発協同組合

受賞理由

大阪府東大阪市の製造業は、高い技術力で知られてきましたが、ここ数年は不況と深刻な後継者不足などにより、活気がありませんでした。そのような状況下で「中小企業の技術力を結集して、人工衛星を打ち上げよう」と職人集団が立ち上り、2002年12月に設立されたのが、 東大阪宇宙開発協同組合です。小型人工衛星の開発を目的とした中小製造業の協同組合で、2009年1月、小型人工衛星まいど1号を搭載したロケットが打ち上げに成功しました。
このプロジェクトによって、若者をものづくりの現場に呼び戻すことに成功し、地場産業の活性化に貢献しました。同時に、東大阪の地域ブランドとしての価値が高まり、観光客が町を訪れるようになったとの指摘がありました。

 

クリスタルカップを授受する
東大阪宇宙開発協同組合 前理事長 今村博昭氏

 

『ケフィアの市場創造プロジェクト』 株式会社やずや

受賞理由

「ケフィア」は、もともとユーラシア大陸コーカサス地方で生まれたといわれ、「乳酸菌と酵母が共生」するロシアの伝統的な発酵食品です。これまで日本でほとんど知られていなかった「ケフィア」をゼロからブランドとして育成し、カテゴリー創造を念頭に置いて、文化啓蒙を含めたコミュニケーション活動を展開し、売上げを大きく伸ばしてきました。
「日本ケフィア協会」の設立にも協力し、ケフィア大使任命イベントを実施、ケフィア体験の感想を吸い上げWEB展開(ケフィア喫茶サイト)するなど、その幅広いコミュニケーション活動が高く評価されています。
株式会社やずやは福岡市に本社を置く、健康補助食品の通信販売会社です。

 

クリスタルカップを受けとる
株式会社やずや 表取締役会長 矢頭美世子氏

 

『ミルクランド北海道キャンペーン』 ホクレン農業協同組合連合会

受賞理由

ホクレンでは、「道民に、北海道の誇るべき酪農や牛乳・乳製品をもっと知っていただくこと」そして「北海道酪農や牛乳・乳製品を応援しようという機運を高めること」を目的に、「ミルクランド北海道キャンペーン」を展開しています。
内容としては、広報、店頭販促、イベントなど多岐にわたって展開しており、また、このキャンペーン趣旨に賛同した多くのメーカーが、北海道産の牛 乳・乳製品や、北海道の乳原料を使用した菓子やパン類のパッケージに、同一のロゴマークを使用しており、キャンペーンは広がりを見せております。
このキャンペーンがスタートして3年が経過し、北海道内では大部分の消費者がこのキャンペーンを認知しており、北海道酪農に対する消費者の理解が深まり、生産者と消費者が一体となったキャンペーンになりつつあります。
このキャンペーンの成功は、「酪農王国北海道」としてのブランド力向上に大きく貢献しています。

 

賞状を受けとる
ホクレン農業協同組合連合会
酪農畜産事業本部長 板東寛之氏

 

後藤卓也JMA会長と柳井正氏

受賞者を囲んで記念撮影

 

 

2009.6月現在
(敬称略)

実行委員長 後藤 卓也 JMA会長(花王㈱ 顧問)
実行副委員長 嶋口 充輝 JMA理事長(法政大学大学院 教授)
委 員 俣木 盾夫 JMA副会長(㈱)電通 代表取締役会長)
鑓水 恭史 JMA副会長(九州大学 前監事)
菊池 育夫 JMA副会長(北海道新聞社 代表取締役社長) 
丸山 功 JMA理事・関西支部長((株)電通関西支社 顧問)
石橋 正明 JMA専務理事

選考委員長 吉田 慎一 朝日新聞社 上席役員待遇 編集担当(前マーケティング担当)
選考副委員長 酒井 光雄 ブレイン ゲイト㈱ 代表取締役CEO
委 員 恩藏  直人 早稲田大学 商学学術院教授兼商学部学部長
古川 一郎 一橋大学大学院 商学研究科 教授
余田 拓郎 慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 教授
川上 智子 関西大学 商学部 教授
山田 眞二 サントリー酒類㈱ スピリッツ事業部RTD・リキュール部長
恩地 善之助 パナソニック㈱ 宣伝グループ総務・渉外チームチームリーダー JMA理事
片桐 裕之 明治製菓㈱ 菓子マーケティング部長 JMA理事
小林 健一 ㈱電通 マーケティングサービス事業局局長 JMA理事
田中 廣 ㈱博報堂 執行役員 JMA理事
大月 曻 読売新聞社 取締役広告局長 JMA理事
鈴置 修一郎 朝日新聞社 東京本社広告局長 JMA理事
竹中 雄三 日本マーケティング協会 教育研究開発本部長
細見 幸久 日本マーケティング協会 関西支部事務局長
佐野 文宏 日本マーケティング協会 九州支部事務局長
小林 信三 日本マーケティング協会 北海道支部事務局長 部長

運営事務局 石橋 正明 日本マーケティング協会 専務理事
  都丸 幸弘 日本マーケティング協会 事務局長
  竹中 雄三 日本マーケティング協会 研究開発本部長
竹原 聖人 日本マーケティング協会 営業企画部長
小島 弘雄 日本マーケティング協会 関西支部業務推進部主任

 

 

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