【50代女子の取り組み】女子と呼ばれ続けるために

女子という言葉の拡大
女子力の高い男性が増えているという。女子的な要素は男性にも波及し、市民権を得た。


一方、女性についてみると、「女子」という言葉の力を借りて、より勢力を拡大している。「女子」という言葉は、「だから女は難しい」「だから女は頼りにならない」といった女性のもつ感情的な部分などの裏の部分を隠してくれる。

少女、乙女、女性、女など様々な呼び名があったが、女子は年齢を超え、女性のすべてを総称するポジティブな言葉となった。その背景には、「アニメ」「ゆるキャラ」というように、大人になっても、かわいさや幼さを愛し、アンチエイジングなど「若さ」を賞賛する日本文化の存在は見逃せない。

セクハラが大問題になるなかで、性的な意味合いを感じさせない言葉を使うほうが無難という男性側の判断も影響しているのだろう。

中性的な「女子」という言葉に「力」をつけると、「美しさ」「気遣い」「料理上手」「かわいさ・かわいげ」など、女性として必要とされてきた力が加わる。


女子力の維持向上
ポジティブな「女子」という言葉、年齢が上がると、多少の違和感が生まれるのも事実である。「いい年をして、自分のことを女子と呼ぶなんて」と言われていそうで怖い。

「私は若い」「ぎりぎり大丈夫」と思っていたとしても、気になるのだ。年齢なんて関係ないとよく言われるが、必ずしもそうとは言いきれない。きれいごとや、理想論は通用しないのだ。

「大人女子」という言葉がよく使われるのは、「年齢的に違うことは自覚しています」「幼いってわけではないのです」というメッセージをこめたものである。

先日、45歳の誕生日を迎えたある女性が、「アラフィフですよ、やばいです。」といっていたが、特に、50代にさしかかる女性たちは、危機感だけではなく、行動に移す段階を迎えた。

バブル期を経験した彼女たちは、「まだまだ自分はいける」という気持ちと、「勘違い女と思われたくない」という2つの気持ちを自己顕示欲の高さゆえに、強く持ちがちだ。見栄っ張りな彼女たちは、迷いながらも努力を強化する。

年齢にふさわしい女子とは何か。性格的なところは、もはや直しにくい。そのため、かわいさ、美しさなどの女子力をアップさせようと企てる。彼女たちにとって、女子力という言葉の意味が、努力の方向性や基準になる。

「若作り」と「若さ」、「可愛さ」と「可哀相さ」、「ポジティブ」と「痛々しさ」、「残すべきもの」と「時代おくれ」等の境界線や、さじ加減の難しさを実感しながらも、前に進んでいく。

今後の女子力という言葉にパワーをもたらすのは、今後も女子を続けたいと考える50代女性にかかっているのではないか。もちろん男性も同じ悩みを抱える場合もある。

しかし、50代に多いだろう俺様的な男性は、常にいまの自分が正しいので何か行動を起こす気にならない。家庭のなかで、自分磨きにあまりお金を割り当てられない影響もあろう。女性のように、しなやかに変わる気持ちが少なく、条件も整わないのだ。

女性たちは、専業主婦、キャリアウーマン、ワーキングマザー、男性よりも多様な括りのなかで、どうあるべきかを考える。どうしたら自分がよく見えるかを考え、行動する。

年を取ることはすべての女性に共通のことである。いつまでも若くみられたい、自分はまだまだ女性として世の中で通用したいという気持ちが続く限り、様々に形を変えながらも女子力という言葉とその意味は生き残る。50代女子の動きは今後の礎になるだろう。



中塚 千恵 (なかつか ちえ)
法政大学 非常勤講師
法政大学大学院経営学研究科修了。経営学修士(MBA)
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